綾野剛さん主演のドラマ『ハゲタカ』が好調です!
『ハゲタカ』は真山仁氏の小説が原作です。
2007年にNHKにてドラマ化されています。
2009年には映画化も。
そして2018年、民放にて再ドラマ化されました。
NHK版と映画の鷲津政彦役は大森南朋さんが、2018年テレ朝版の鷲津は綾野剛さんが演じています。
このお2人が演じる鷲津は、それぞれ全く違う印象の人物です。
そして、原作である小説の鷲津とも違っています。
この『違い』を比べてみました( `ー´)ノ
キャラの設定の違い
ドラマ「ハゲタカ」の
主人公の鷲津についてNHK版
ツンデレ大森
テレ朝版
オラオラ綾野と勝手に区別してる。
比較して違いがあるのは当たり前だから、違いを楽しんで観るのが健全かと。その中での好き嫌いはあるだろうけど、他人に強いるものじゃない。 pic.twitter.com/pUfEPRm8Bd— Satoshi Kurashige (@light_trap) 2018年7月27日
鷲津は「日本企業を買い叩くのは、日本を再生するためという大義を持つ」を前提としたキャラです。
大森南朋(NHK版と映画)
「腐ったこの国を買い叩く」
ドラマはここから始まりました。
鷲津は元銀行員。
東昭大学卒業、平成3年入社丸の内支店勤務、法人営業を担当。
平成5年一身上の都合により退社。
三葉銀行を2年でやめてアメリカへ渡ります。
芝野(柴田恭兵)と鷲津は、三葉銀行での元上司と部下の関係です。
2人は丸の内支店で半年一緒になりました。
支店長の命令で融資を断った結果、鷲津が担当していた「三島製作所」のご主人は自殺。それを心をの傷として今も引きずっているという設定です。
冷酷非情なやり方を繰り返す鷲津。
「昔は情に厚い男だったじゃないか」という芝野に鷲津は「私を変えたのはあなただ」といいます。
「アナタが言ったんじゃないですか。7年前のあの日、私が貸し渋りをして三島製作所の社長を追い詰めて社長は自殺した。泣いている私にアナタが言ったんじゃないですか。『しょうがないだろ、日本は資本主義なんだから』って」
「あんまり自分を責めるな。会社のためにやったことだ。借りたものは返してもらわないとうちだって危ないんだ。酷な言い方はだが、借りたものは返してもらうし、金がなければ倒産するしかない。突き進めればそれが資本の論理だ。お前が悪いんじゃない。」
この芝野の言葉が鷲津を非情な男に変えたようです。
「貸し渋りをした銀行を恨んだりもしたが銀行は当たり前のことをした。たった200万の金を返せなかった親父さんが弱かっただけだ。200万の金さえあればおやじさんは死なずに済んだ。そのことに気付かない私が愚かだったんだ」
鷲津はその後アメリカに渡って、徹底的に資本の論理を学びました。
“金を持っている者だけが正義”だということを。
記者会見で(サンデートイズのスポンサーに名乗りを上げる会見)、記者からの「スポンサーになるって早い話乗っ取りじゃないんですか?」の挑発的な質問に、鷲津は「お金を稼ぐことがいけないことでしょうか?」と逆に質問を投げかけます。
「日本は資本主義社会でしょ?そこ(金を稼ぐこと)に何か問題があるんですか?!」
と、つねに冷静沈着な鷲津が声を荒げるシーンがあります。
「お金さえあればやり直せる」
というのが鷲津の持論。
企業再生に尽力を尽くす芝野に、「私とあなたは一緒だ」という鷲津。
やり方は違えど、日本の再生を目指しているところは一緒という意味なのでしょう。
綾野剛(テレ朝版)
ニューヨークに留学中、アメリカの有力買収ファンド創始者の目に留まり、ハゲタカビジネスの世界に足を踏みいれる。
芝野との関係は、「銀行にはめられて自殺した父親を持つ鷲津」と「鷲津の父を自殺に追い詰めた銀行マン芝野」。
2人が顔を初めて合わせたのが、バルクセールの時という設定です。
鷲津の企業買収の目的は2つ。
1つは日本の再生。
もう一つは父を追い詰めた銀行をつぶし復讐すること。
「我々を“ハゲタカ”と呼ぶのなら、自分が食い荒らされるだけの腐った肉だってことを自覚しろ。あんたに被害者ヅラする資格はない。銀行から甘い汁を吸って放漫経営を続けた結果がこのザマだ。バブル景気に浮かれ、銀行の過剰融資に溺れ、目先の利益に目がくらんだ。日本をここまで腐らせたのは、あんたのような無能な経営者だ」
さらに、「終わりだ。もう何もかも……」と肩を落とす金田に、「何を言っているんです。あなたはまだ生きている」と1万円札を置いて「些少ですが、お車代です。ゆっくり休んでこれからのことを考えてください」と声をかける
http://biz-journal.jp
こちらの鷲津も冷酷なところもありながら、人情ある優しいところも見受けられます。
原作
ジャズピアニストを目指してアメリカに渡り、その途中でハゲタカファンドに誘われた。
小さいころから商売の手伝いをし、”商いの聖人”と呼ばれた祖父から船場商法を伝授されます。
次々に大きな商売をものにしてきた鷲津をハゲタカファンドがスカウトしました。
見た目は165センチほどの小柄で、”つまらない男”に見せるため少し大きめのスーツを着ているとか。
しわがれた声で華奢な体とソフトな表情を持ち、外資系企業トップというよりは物腰柔らかい有能秘書という地味な印象の設定です。
企業買収の目的も日本の再生以外に、父を追い詰め自殺させた三葉銀行をつぶすこと。
テレ朝同様、再生以外に「復讐」も含まれます。
設定的にはテレ朝の方が原作に近いですね。
>>>ドラマハゲタカは実話?鷲津のモデルは堀江貴文で芝野は越純一郎?
演技の違い
【NHK名作座】第31回は土曜ドラマ『ハゲタカ』(2007)。企業買収ビジネスを巡る男たちの野望と葛藤を重厚な人間ドラマで描く。外資系ファンドマネージャー・鷲津(大森南朋)とエリート銀行員・芝野(柴田恭兵)の対立も必見
https://t.co/qck5XCzR1y #ハゲタカ— NHKアーカイブス (@nhk_archives) 2017年11月4日
- 冷酷非情
- ハードボイルド
- 冷酷でシビア
- 笑顔がない
- クールで知的
- 得体の知れない雰囲気
大森南朋さんのほうは、こんな印象をうける演技です。
相手に対して頭も下げるし丁寧だけど、ちょっと偉そうな上からな感じ。
融資先の三島製作所に深入りした事で心の傷を負ったためなのか、淡々として取引先に一線を引いている感じもありますね。
「借りたものは返してもらわないと」のセリフは何度も出てきます。
感情の起伏が小さいながら、表情や話し方などから感情が分かります。
一晩たってもハゲタカ冥利のシーンに興奮する。悲し涙と苦し涙より、嬉し涙の方が日常生活でも圧倒的に少ないし芝居でもそちらの方が何倍も難しいと思う。それを鷲津さんの感情となって抑えきれないものとして体現してみせた歓喜の涙がね、綾野剛さん最高の役者じゃん。#綾野剛#ハゲタカ pic.twitter.com/NP6cFgHIkx
— ちゃちゃまろ♪♪♪ (@tinpoko_maro) 2018年8月3日
- 冷静沈着
- 熱血漢
- 言動が大げさ
一方の綾野剛さんのほうは、いつも冷静でありながら、でも熱いものを内に秘めている感じがします。
笑顔もあるし、大森鷲津よりは穏やかな印象。
確かに言い方など大げさなところがありますが、エンターテイメントとしてみるならば、大げさな方が面白い。(^^♪
ネットの声まとめ
- ハゲタカは大森南朋の方がいい
- ハゲタカは、NHKドラマ版の大森南朋と柴田恭兵の印象が強い。
- ホライズンジャパンの鷲津さんは大森南朋のイメージが強すぎた
- 大森南朋の鷲津が好きだ。
引用元:Twitter
テレ朝ドラマ開始のころは、このような声が多かったですね。
大森南朋さんの鷲津は当たり役で、絶賛されていました。
このような声は想定内だったと思います。
話が進んできた今、ネットの反応は変わってきています。
- 綾野剛の鷲津にやっと慣れてきた。 大森南朋には及ばないけど
- NHKでの 大森南朋の鷲津とメーテレでの 綾野剛の鷲津 何方もはまってる
- NHK版大森南朋さんの鷲津の方はクールな鬼畜冷徹漢ふうが板に付いててカッコ良かった(NHK版ファンだった)けど熱血漢なテレ朝鷲津さんもよき……容赦ないけど相手の会社の事本気で考えてる熱血漢だなって駄々漏れするかんじ(笑)。
- テレ朝版ハゲタカを見たけど、これはこれで面白い。綾野剛さんの鷲津はちょっと癖があるけど、大森南朋さんの鷲津と違いを意識しているのだろうな。
- 昔の大森南朋版がいいっていう声が多いけど、綾野剛の鷲津もいいと思うんだけどなぁ
- 綾野剛さんの鷲津さんは、大森南朋さんの鷲津さんよりも、腐った日本への怒りを感じる。凄い迫力だった…
- 2回目にして綾野剛の鷲津板についてきた気がするよ。大森南朋とは違った迫力があるねぇ。
引用元:Twitter
私の感想
私は小説とNHK版ドラマも見てから、テレ朝版を見ました。
確かに最初は、大森南朋さんの鷲津がハマりすぎていて、綾野剛さんの鷲津に違和感を感じました。
でも回が進むにつれて、綾野さん鷲津もアリかもなんて思うように。
『ハ―ゲーターカー冥利につきますよ』の綾野さん鷲津は、もう完全な新しいキャラに見えましたね(^O^)/
原作ともまた違うお2人のキャラの役作りに脱帽です(・∀・)イイ!!
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まとめ
まだ見ていない『ハゲタカ』があったら、ぜひ見比べてみてくださいね!!
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