あるクイズ番組で出た問題の答えが「センザンコウ」で、映し出された映像がとても愛らしかったのを覚えています。
英語名は「パンゴリン」!
ポケモンの「サンドパン」のモデルでもあります(^^)
2020年、センザンコウが注目された時期がありました。
どうしてなのか調べました!!
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センザンコウの生態
今日の一枚 #動物親子 #センザンコウ pic.twitter.com/bwtZ73vH2P
— WWFジャパン (@WWFJapan) September 1, 2020
硬いうろこに覆われ、愛らしい歩き方をするセンザンコウは、その風貌から、爬虫類と思われがちですが、実は哺乳類!!
歯が無くて、長い舌を使いアリやシロアリをなめ取ります(>_<)
インドセンザンコウ、ミミセンザンコウ、アフリカセンザンコウなど8種があり、体長は種類により30cm~オオセンザンコウは100cmにまで及びます。
夜行性で、土の中や岩の間に巣を作ります!
敵に襲われると、体を丸めてボールのようになり、硬いうろこで身を守るのです(^^)
古来より中国では、うろこは漢方薬や媚薬の材料として珍重され、インドでは、リウマチに効くお守りとして用いられていたのです!
アフリカでは、肉を食用とし、ベトナムでは、革が皮革製品の材料として使われていました!!
その後、薬用としては科学的根拠がないと確認されても、尚も治癒効果があると信じられています。
そのため、乱獲が進んだセンザンコウは、すべての種類が絶滅の危機に陥りました(>_<)
そこで、1995年に、ワシントン条約付属書Ⅱに掲載され、アジア産については2000年から、実質的な輸出禁止措置がとられてきました。
しかし、その後もアジア種をアフリカ種と偽って取り引きするなどの違法取引が横行し、2017年には、国際間での商業取引は全面禁止となったのです!!
良かった!! #センザンコウ、アジア4種、アフリカ4種が国際商業取引が基本的に出来ないワシントン条約本会議で昨日の日付が変わる頃、保護対象が可決された。日本はほぼ関与していないのになぜ棄権したのか?安心はできない。同じ対象のクロサイも同じだが、密猟、密輸行為環境は同じだからです! pic.twitter.com/1n0n01NeMg
— Rhino pentarou (@Rhino_pentarou) September 29, 2016
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センザンコウはコロナに似たウィルスを所有していた
そのセンザンコウが、2020年改めて注目を浴びることとなりました。
世界中をパンデミックに陥れている、新型コロナウィルス!
このウィルスに類似したウィルスを、センザンコウが所有していると、3月26日付けで、学術誌「Nature」が発表したのです!
20年前に、たくさんの人の命を奪ったウィルス「SARS」のことを覚えていますか?
このSARSもコロナウィルスの1種なのですが、その後も科学者たちは、発生源を探すため、人里離れた洞窟内で、コウモリを捕獲し、糞便と血液のサンプルを採取する研究を進めていました。
コウモリから6つの新しいコロナウイルスを発見。未来のパンデミックを防ぐ研究 https://t.co/4SaBHHLHtL pic.twitter.com/sOSZkzircD
— 科学ニュースメディア@ナゾロジー (@NazologyInfo) April 14, 2020
そして、今回新型コロナウィルスもコウモリが宿主であると判明したのです。
この辺は難しくて説明不可能なのですが(^-^;
とにかくコウモリ起源のウィルスが多いのは確かなのです!!
ウィルスは、自然宿主していた生物から、家畜や昆虫などを媒介としてやがてヒトに感染します。
SARSの時は、ハクビシンやタヌキ、蛇などが中間宿主となりました。
3月に発表された論文によると、センザンコウから見つかったいくつかのコロナウィルス株の遺伝子配列が、新型ウィルスのものとほぼ90%の割合で一致したとのこと。
この時点で新型コロナウィルスを保有している哺乳類は、センザンコウのみだったので、センザンコウが中間宿主である可能性が高いと発表され、センザンコウを食用とする地域の人々が、新型コロナウィルスに感染したことから、今回のパンデミックが始まったと言う説が有力になったのです。
流行りのコロナを媒介したと噂されるセンザンコウですが、ふと調べてみるとめちゃめちゃかわいいじゃないですか。人に密猟され続けて、確認されている8種のすべてが絶滅危惧種だとか。なんか、複雑なものを感じてしまいます…。https://t.co/yLtyZDo7RP pic.twitter.com/zwAvMjitxh
— たぬきこごろー (@Eu8O06QbSdkE5LZ) July 10, 2020
でも、センザンコウは、2017年に商業取引が全面禁止になったはず!
なぜ、新型コロナウィルスがこれほどまでに世界中に広まったのでしょうか?
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センザンコウは世界一密輸される動物
ワシントン条約によって保護されているはずのセンザンコウですが、実は「世界一密輸される哺乳類」と呼ばれているのです!!
正式な取引が出来いのなら、裏で取引をする!と言う、なんとも人間の身勝手な発想です(+_+)
相変わらずうろこは薬に、革は皮革製品に、そして肉は食用にと需要があるのです!!
2019年には、シンガポールで2度に渡ってうろこが大量に摘発されました。
アフリカからベトナムに輸送される途中に、シンガポールの税関で見つかったのですが、その量は約97トン、実にセンザンコウ15万頭相当(>_<)
もう本当に密漁辞めて…
そして希少動物で保護されてるセンザンコウを漢方にして、飲んで、ウイルスばら撒いて、こんな厳しい状況にした中国。
本当に反省して欲しい。サーズも中国じゃないですか。
本当にいい加減にしてほしい。https://t.co/VYluaXRCrB pic.twitter.com/vB4v2NCKkP— 大阪メンズエステ (@esutenomori) March 27, 2020
残念ながら、今もなお、センザンコウは密猟・密輸され続け、闇の取引が横行していると言われています。
しかも、中国のセンザンコウはほぼ取りつくされ、今はマレーシアなど、アジアの国での捕獲が中心になっているとも言われています(T_T)
アフリカで密猟に関わった人たちは、1頭のセンザンコウを捕獲して売ると、1年分の給料と同じ位のお金が手に入るんだとか。
でも、野生動物の違法な輸出入に対しては、最高で50万ドルの罰金、または懲役2年が科せられるのです!
罪であることを認識して欲しいですね。
これらのことを重く受け止めた中国政府は、今年2020年、中国の伝統薬のリストから、“センザンコウのうろこ”を除外しました。
また、野生生物保護法におけるセンザンコウの保護レベルを引き上げ、パンダと同じ「1級」ランクにしました。
これで、ほぼすべての国内取引と、使用が禁止されることになったのです(^^)
センザンコウ、今はコロナウイルスの「中間宿主」としても話題になっている動物なのですが、哺乳類で唯一の「鱗甲類」
見た目は古代生物みたいな動物です。
中国で密猟が絶えず減少している動物でもあります。顔は可愛いです pic.twitter.com/R1U4MEsMW8— _ (@0000a008) June 3, 2020
この先、アジアのセンザンコウそしてアフリカのセンザンコウと、順に捕獲が進み、取引が激増すると、本当に絶滅してしまう恐れがあります!
病気を治すと珍重され乱獲されたり、ウィルスを保持していると嫌悪の目を注がれたり、全てが人間目線で犯してしまったことですね。
どうか、今後は、あの愛らしいセンザンコウが守られていくことを願って止まないです(^_^)
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まとめ
毎年2月の第3土曜日は「世界センザンコウの日」なんです。
センザンコウの危機について広く伝え、保全対策を進めるために制定されました!
2021年は2月20日です。
心の片隅にでも覚えておいていただければ、嬉しいです(*^^*)
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