自然災害が多発する現代の日本を予言したかのような小説『日本沈没』が、再びドラマ化されます!!
原作は、小松左京さんのSF小説『日本沈没』。
原作小説は実話が元なのか、現実に起こることなのか?
今回は、原作の小説について掘り下げます(^-^)
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『日本沈没』は実話が元って本当?
久しぶりに本屋さんに行ったら、小松左京先生の『日本沈没』が角川文庫で出てる~!
『復活の日』の頃、あれだけバンバン文庫出したのに『日本沈没』だけは角川から出なかった(大人の事情で光文社と徳間からは文庫出てます)ので、感激です。最後には息子さんの文章も入ってる!#日本沈没 pic.twitter.com/FZ9qb94ao9— シンイチロウスギウラ🐱🐼🐬 (@nLRbdap9LqFqE4Q) June 23, 2020
小説『日本沈没』は、1973年に刊行されたSF小説です。
上下2巻で、版数を重ねるごとに出版数が増え、「空前のベストセラー」と評されました(^-^)
日本列島の下のマントル流で急変が起こり、10か月後に地殻変動で日本の陸地のほとんどが海に沈む!
2021年の現代なら、あり得る話かも?と思ってしまいますが、
もちろん、この小説はフィクションであり、実話ではありません!
実際に日本は存在しているので、そこは明確ですね。
ですが、実は沈没の発端となった、一夜にして海に沈んだ小島は、実在した可能性があります(>_<)
いくつかある中で、有名なのは、別府湾に位置していたと言われる瓜生島です。
1596年9月4日の大地震とそれに伴う津波により一晩で消失!
ただし、いくつかの記録が残っていて、研究が進められてきてはいるものの、立証するには至っていません(@_@)
大分県の別府湾には瓜生島には薩摩国の大名島津14代島津勝久の屋敷があったらしい
1596年に地震で1日で沈んだらしく日本のアトランティスとか pic.twitter.com/JLATTvJjz9— マッキー参号 (@mm21918046) June 16, 2020
この小島について、本格的に調査をしたのは、1977年。
小説が刊行されたのは1973年ですので、小松さんがこの瓜生島の伝説を知っていて参考にしたかもしれませんね(^^)
大地震や火山の噴火も、災害王国日本では、昔から頻発しているので現実的ですが、そこから日本が沈没してしまう発想へと繋がっていく、小松さんの想像力は比類なきものであると思います!
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『日本沈没』が作られたきっかけは?
本日、NHKBSプレミアムで #日本沈没 が放送されそうだが、見逃してしまった。「日本沈没」は作者の #小松左京 氏が1964年(昭和39年)から執筆に取り掛かり、1973年(昭和48年)に刊行した長編SF小説だ。なんと9年も執筆に要したのである。
執筆が長期化した要素は2つあると言われている。 pic.twitter.com/CRJcR9Knfh— ロックンロールマーチ (@QqOUwOaRczYoRDH) August 10, 2020
「SF御三家」と呼ばれ、日本のSF作家を代表する小松左京さん。
少年時代は病弱で、読書に熱中していたんだとか。
14歳だった終戦時、自分と同い年の少年たちが戦死してしまったことを知り、「生き残ってしまった者の責任」を考え、文学の道に進むことを決心します。
ダンテの『新曲』の「科学的な知見も組み込んだ壮大なストーリー」に衝撃を受け、SF小説を書く基盤ともなりました。
京都大学文学部に進学し、イタリア文学を専攻。
たくさんの作家(当時は卵)とも交流をしています(^.^)
『日本沈没』を書き始めたのは、1964年!
1962年に、地球物理学会で提唱し始めた「海洋底拡大説」を読み、大陸移動説が復活するのではと興味を持ったのがきっかけでした(*^^*)
1965年に、日本の地球物理学者・竹内均さんと、地球科学者・上田誠也さんが出版した「地球の科学―大陸は移動する」を読み、その興味は益々増して、地球物理学を勉強しながら、小説の構想を練っていきます。
この科学的要素を元に小説化を考えた時、思い浮かんだのは、自身の敗戦体験でした。
当時「一億玉砕」と唱え、国のために玉のように美しく砕け散ることが美化されました。
しかし「本当に日本国民がみんな死んでしまって、日本が無くなってもいいと思っていたのだろうか?
それなら一度やってみたらどうだ」と思ったんだとか(>_<)
透明アクリルを上部に設置して雲を画いて、煙等を演出してリアルにしました♪
(*^^*)#日本沈没#FUJIMI#プラモデル pic.twitter.com/iopDRg3YUz— SOL (@mokeidaisukisol) May 26, 2019
日本がなくなったら、日本国民はどう生き延びるのか?
現実には起きない仮想の想定(ヒストリカル・イフ)を使ったSFなら、小説として書けると思った小松さんは、究極の状況として、日本を沈めると言う着想に至りました!
いざ決めると、徹底的にのめり込む性質だったため、最新研究の知識をなぞらえるのに時間がかかり、結果9年もの歳月を費やすことに。
その間に、プレートテクトニクス理論が出てくることにより、“沈め方”がよりリアリティに表現されることになったのです(^^)
現実にはなかったことですが、科学による裏付けをすることによって、本当に起こるのではないかと思ってしまう程の作品へと仕上がりました!
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『日本沈没』は本当に起こる?
ここまで、リアリティを追求した結果作られた小説は、すぐに、映画・ドラマ化されました。
1973年の映画では、実際に本当の科学者が出演し、日本が沈没してしまう仕組みについて、丁寧に説明しています(^-^)
1973年版映画「日本沈没」をやっている。マントルの説明を東大名誉教授竹内均氏が劇中でしている。雑誌「Newton」初代編集長としてあまりに有名。#日本沈没 #竹内均 #映画 #地球物理学 #小松左京 pic.twitter.com/8XdaBBEWK7
— 斉藤一博 (@fns124) August 10, 2020
地震や火山の噴火を経験している日本人にとっては、近い将来起こるかもしれないと恐怖感さえ感じてしまう内容でした!
では、本当に日本が海に沈んでしまうことはあるのでしょうか?
日本列島は、太平洋プレートと大陸プレートの衝突によって押し上げられる形で隆起し形成されました。
今現在も、太平洋プレート、そして南からはフィリピンプレートが海プレートに沈み込み、押し上げているので、沈むと言うよりむしろ隆起しているのです(^-^)
この状態が続く限り、日本が海に沈むことはないでしょう!
でも、『日本沈没』で描かれたようなことが絶対にあり得ない!とは言えません(*_*)
『日本沈没』では、大陸プレートに潜り込んだ太平洋プレートが、上部マントルと下部マントルの境界面で蓄積され、一定量を超えることで一気に崩壊し、引っ張られるような形で日本が沈没すると解説しています。
この太平洋プレートが蓄積することは、基本的には正しいのです。
しかも既に、この地殻変動は始まっているとも言われています(>_<)
超遅ればせながら
日本沈没を観た。
もの凄い作品だ。 pic.twitter.com/LsrghC6wsY— ムネヒロ (@inouek3) April 24, 2021
ただ、そこから一気に日本が沈み込むと説明された部分は、全く科学的な根拠はない架空の説なんです。
なので、「一気に」などということはありませんが、100万年とか1000万年とかの長い長いタイムスパンでは、このような地殻変動が起こる可能性は否定できません!
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まとめ
映画『日本沈没』の原作小説についてまとめました!!
作者の小松左京さんが、「もし、日本がなくなったらどうなるだろう?」と思ったことから始まった物語ですが、科学的根拠に基づきながら、トンネル効果などのいろいろな理論を援用したり、空想の部分を織り交ぜたりしながら出来上がった、壮大な作品です(^-^)
映画化・ドラマ化された時代によって、科学も進歩し、新たな見解が加えられたり、視点が変えられたりしていますが、ぜひ、原作は読んでおくべきと思います。
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